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盛岡大通商店街協同組合様と盛岡まち並み塾様ご協力のもと課題に取り組んでいます

 27年度後期「初年次自由ゼミナール」(時間割コード:0502)では、「いわての『暮らし』を考える」をテーマに、アクティブラーニング(PBL)を取り入れた科目を開講しています。この授業では、県内各地域において地域再生を目指す多様な取組を展開されている方々にゲストスピーカーとしてご協力頂きながら、「岩手県で「働き」「暮らす」ために必要な条件」について考えるなど、グループワークによる課題の検討を進めています。
 7回目(11月18日)の授業では、盛岡大通商店街協同組合事務局長阿部利幸様にご講演頂きました。同組合の沿革、活動概要等についてのご説明の後、例年4月~10月の期間(日・祝日)に開催される歩行者天国イベントへの市民参加が「日常」であること、また、同組合が地域のコーディネーター役として、商店街と地域活動の連携による実践的な活動を展開している現状について、お話をうかがいました。
 「商店街は日本の財産」「ハードではなくハート(心)大事」といったキーワードに触発され、学生達は商店街が有するコミュニティ機能を活用しながら、面的な魅力の発揮を志向する「まちづくり」の方向性について理解を深めました。講演終了後には、2つのグループに分かれて、事前に検討した質問項目を絞り込んでのインタビューを実施、イベント開催にあたっての資金確保、新たな事業実施にあたって組合員間での合意形成の難しさ等、具体的な事例をもとに活発な意見交換を交わすことができました。

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盛岡大通商店街協同組合
事務局長阿部利幸氏による講演
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インタビューと意見交換

 8回目(11月24日)の授業では、フィールドワーク「鉈屋町界隈まち歩き」を体験した後、大慈清水お休み処にて、盛岡まち並み塾皆川麻梨子様にご講演頂きました。鉈屋町界隈の盛岡町家旧暦の雛祭りの一企画として2010年からスタートした手作り市「てどらんご」は、「もりおかワカものプロジェクト」主催により、春・秋の年2回、開催されています。鉈屋町の地域住民とそこに集う若者達との「つながり作り」の場として、新しい賑わいを創出、地域資源の魅力発信・共有、価値の再構築など、地域への様々な効果を生み出してきた経緯についてお話をうかがいました。まち並み歩き後のグループワークと地元の石岡呉服店様、町家サロンピッピ様へのインタビューを通じ、町家の保存・活用には、立場の異なる人々が協力し合い、意欲的に取り組むための継続的な仕組みづくり実現するために必要な条件は何か等、グループでの意見交換をおこないました。
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盛岡まち並み塾 皆川麻梨子氏
「手づくり市“てどらんご”の紹介」
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鉈屋町界隈でのまち歩き
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石岡呉服店様へのインタビューの様子
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町家サロンピッピ様へのインタビューの様子

 9回(12月2日)から11回(12月16日)までの授業では、グループワークによりこれまでの講演とフィールドワークを振り返りながら、授業内での成果発表会に向け、岩手県内における多様な地域再生を目指す取組の現状やその特徴を再整理、各自の役割分担の確認をおこないました。授業内での成果発表会は、他の「初年次ゼミナール」との合同により、1月下旬に実施する予定です。
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グループワークによる意見交換と共有
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グループワークによる意見交換と共有

【この記事に関するお問合せ先】
教育推進機構(地域志向教育PBL担当)特任准教授 後藤 厚子
E-mail:atsgotoh(@)iwate-u.ac.jp