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「被災地に学ぶ地域再生研修2015」を実施しました
去る11月7日、工学研究科教務委員会主催による研修がおこなわれ、修士学生・学部生・研究生あわせて13名が参加しました。
今回のプログラムでは、釜石市橋野高炉跡を視察後、同地区のエネルギー自給型ハウスを視察し、一般社団法人United Green代表山田周生様と同理事永嶋奏子様から、東日本大震災発災直後からの支援活動の概要、また、エネルギーの多様性という観点を重視し、「未来の暮らしを考える」ことを目指す活動についてお話を伺いました。続く鵜住居地小中学校新校舎予定地とラグビーワールドカップ開催予定地の視察では、地域連携推進機構共同研究員(釜石市)井上諭宜様から、都市再生区画整理事業の経緯と進捗状況、あわせて同市の復興・地域再生に向けた取組の現状についてご説明をいただきました。
釜石市橋野高炉跡を視察 |
エネルギー自給型ハウス視察 |
United Green代表山田周生様による説明 |
釜石サテライト見学 |
釜石サテライトへの移動後は、同施設内を見学した後、下記の5つのテーマについて、プレゼン発表会をおこない、釜石市商工会議所専務理事佐々隆裕様より、「高齢化が進み、震災の影響もあって地域の機能が失われていく中、現地の地域性を捉まえた対策が求められている。新たな産業振興等を視野に入れつつ、持続可能な交通手段の構築や漁業振興のためのテクノロジーの活用等、学生の皆さんには、是非、現地に行って研究を深掘りして頂きたい」、とのご講評をいただきました。また、地元の方々からの質問に対して、活発な意見交換もおこなわれました。
【報告テーマ】
1.沿岸被災地の高台居住地における持続可能な交通システムについて
2.防災機能を備えた自立型コミュニティセンター(学校施設)の計画について
3.漁業・養殖業・流通加工業・観光業の一体化による“なりわい”の再生
4.①小型船舶の自動安定装置開発
②安全な樹木伐倒の研究
5.海中の瓦礫撤去を目的とした小型水中ロボットの開発
真嶋遊(社会環境工学専攻1年) 石塚紘晃(フロンティア材料機能工学専攻1年) |
石田健太郎(電気電子・情報システム工学専攻1年) |
佐々木雄輝(電気電子・情報システム工学専攻1年) |
沼倉彬雄(電気電子・情報システム工学専攻1年) |
山生章義(機械システム工学科4年) |
佐々隆裕様による講評 |
COC推進室では、次年度以降も学内および学外との組織間連携を強化しながら、地域再生研修プログラムの企画・実施等、地域に根差した教育プログラムのさらなる体系化を推進して参ります。
【この記事に関するお問合せ先】
教育推進機構(地域志向教育PBL担当)特任准教授 後藤 厚子
E-mail:atsgotoh(@)iwate-u.ac.jp