HOME > 過去の記事 > 平成27年度 活動報告 Machibun Marche実行委員会様と山藤農園様のご協力のもと課題に取り組んでいます

Machibun Marche実行委員会様と山藤農園様のご協力のもと課題に取り組んでいます

 27年度後期「初年次自由ゼミナール」(時間割コード:0502)では、「いわての『暮らし』を考える」をテーマに、アクティブラーニング(PBL)を取り入れた科目を開講しています。初回の授業では、グループワークによる自己紹介の後、震災復興についての振り返りとともに、「自分にとってのゆたかな暮らし」について考えました。さらに、事前学習としてゲストスピーカーによるゆたかな暮らしを目指す実践的な取組について、情報収集や質問事項の検討等をおこないました。
 2回目(10月14日)の授業では、Machibun Marche実行委員会長谷川真弓様にご講演頂きました。いわてゆいっこ盛岡での東日本大震災後の復興ボランティア活動や、“暮らしを楽しく、豊かにするもの”をテーマに北上市及び県内を中心に活動している作家や専門店が集うMachibun Marcheの立ち上げに至る経緯を中心にお話を伺いました。講演終了後は、活発な質疑応答がおこなわれ、翌週の授業では、グループワークによって前回の授業で印象に残ったエピソードや質問事項への回答について、共有を図った上で、今後、地域再生を目指す取組を進めて行く上で、自分自身が身に付けたいと思う能力や技能について、意見交換をおこないました。

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Machibun Marche実行委員会 長谷川真弓氏
「未来につなげたい!こだわりの作り手・お店大集合
 Machibun Marche」
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3回目 グループワークによる意見交換と共有

 4回目(10月28日)の授業では、山藤農園 山本早苗様にご講演頂きました。「あなたが人に提案できる価値って何ですか?」という問いかけに始まり、山本様自身が玉山地域活性プロジェクト・TAMATAMAXを立ち上げるに至った経緯や「いのちの糧を作る」農業のもつ魅力、6次産業化の可能性についてお話を伺いました。翌週の授業では、前回授業についての振り返りをおこないながら、6次産業化を進める上での行政との関わりや、生産者と消費者との距離が離れているといった現状を踏まえながら、農業の持つ価値とは何か、また農業と他産業との連携の可能性について意見交換をおこないました。
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山藤農園 山本早苗氏「農から始める!地域活性化?」
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5回目 グループワークによる意見交換と共有

 授業内講演とその後の質疑応答といった地域の方々との具体的な交流、またその事前学習と事後学習におけるグループワークによって、参加学生達は、県内各地域において地域再生を目指す取組の多様性についての気付きを得るとともに、それらの活動がどのような社会的・経済的な背景の下で展開してきたのか、より客観的に把握する視点を深めています。6回目以降は、2回の授業内講演から得た地域再生を目指す取組の現状やその特徴について、チーム内でのまとめと共有を図りながら、盛岡市内2カ所に出向き、「まちづくり」に関する取組の実態について学びます。

【この記事に関するお問合せ先】
教育推進機構(地域志向教育PBL担当)特任准教授 後藤 厚子
E-mail:atsgotoh(@)iwate-u.ac.jp