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KENGURO季刊報vol.5に取り組みが紹介されました

 去る8月24日~8月26日の日程で、工学部研究高度化・グローバル化特別対策室(通称:研グロ)が主催する韓国・ハンバット大学校との学生交流研修が実施されました。本研修には、ハンバット大学からは教職員7名、学生12名を招聘し、本学学生13名と教職19名が参加し、その実施にあたっては、当COC推進室と地域防災研究センターが全面的な協力を行いました。
 同プログラムでは、被災地復興・地域再生のためのアイディアを日韓共同の分野横断的アプローチから提案することを目的として、講演会、被災地視察、成果発表会を含む共同PBL(Problem Based Learning:問題解決型学習)を実施いたしました。
※詳細はKENGURO季刊報vol.5(平成27年9月30日発行)の掲載記事、“Focus on !! 韓国・ハンバット大学と学生交流研修を実施”をご覧ください。

 初日は午前の教員による両大学紹介、学生による双方向での研究発表を含む自己紹介の後、午後から6人の講師によるミニ講義がおこなわれました。終了後、以下の3つのテーマに対して、それぞれ2つの日韓混成グループ、計6グループが情報収集や課題を絞り込むためのグループワークに取り組みました。

  1. 「沿岸被災地の高台居住地における持続可能な交通システム」
  2. 「防災機能を備えた自立型コミュニティーセンターの計画」
  3. 「漁業・養殖業・流通加工業・観光業の一体化による“なりわい”の再生」
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 2日目の宮古市での被災地視察では、午後から震災遺構たろう観光ホテル前にて、地域防災研究センター菊池先生から宮古市田老地区における津波被害の概要についての説明を受けた後、徒歩でX字型の防潮堤交差点付近に移動、防潮堤設置の目的等に関連し、学生との間で活発な質疑応答が行われました。田老乙部地区高台造成地では、独立行政法人都市再生機構岩手震災復興支援本部宮古復興支援事務所基盤工事課猪狩様より防集事業の概要、工事の進捗状況についてのご説明をいただきました。その後、現地公民館と帰学後のグループワークでは、最終成果発表会に向け、熱心な議論が交われました。
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 3日目は、発表資料最終確認と成果発表会(20分/グループ)を実施し、工学部長船崎健一先生、ハンバット大学校LEE CHOONG GON先生、三陸水産研究センター長田中教幸先生、教職大学院設置準備室特命教授高橋和夫先生から、それぞれご講評をいただきました。最後に、修了証書の授与と関連分野の研究室見学が行われました。
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 これからも、COC推進室では学内および学外との組織間連携を強化し、地域を学びの「場」とする研修プログラム企画・実施等、地域に根差した教育プログラムのさらなる体系化を推進して参ります。地域の企業、自治体等関係諸団体の皆様方の一層のご協力をよろしくお願いいたします。

【この記事に関するお問合せ】
  教育推進機構 COC事業担当 特任准教授 後藤 厚子
   E-mail:atsgotoh(@)iwate-u.ac.jp