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「滝沢市『IT×人材育成×ローカル』セミナーinたきざわ」に参加しました

 さる10月7日(金)、岩手県内の学生および教職員を対象に、滝沢市(経済産業部企業振興課)主催『IT×人材育成×ローカル』セミナーが開催されました。本学からは、遠藤雅子特任准教授が参加しました。
 今回は、ヤフー株式会社 ショッピングカンパニー ご当地eコマース ストア開発マネジャー 佐竹正範氏の基調講演に続き、「地域資源と拡大、そして起業!」と題したパネルディスカッション、さらに各関係者からの商品宣伝発表が行われました。

写真1
  柳村典秀滝沢市長
写真2
  佐竹正範氏
写真3
  パネリストの皆様

【パネリストの方たち】
東北エンジニアリング㈱取締役 中澤明昭 氏
 土木技術者として30数年間ダム事業などの公共事業計画に従事。2010年から東北エンジニアリングでの新事業展開の中で、地元農家と連携した加工食品を次々に開発。現在ネットショップ展開を計画中。
認定新規就農者 三上恒史 氏
 ㈱岩手ホテルアンドリゾート勤務の後、滝沢スイカなどの特産品生産を開始。平成27年は岩手大学農学部主催「いわてアグリフロンティアスクール」に通う傍ら、滝沢スイカを30アール、野菜を少量多品目で30アールにて生産。平成28年度は滝沢はるか、クイックスイートの生産に取組む予定。
岩手県立大学ソフトウェア情報学部3年生 阿部祥太 氏
 岩手県立大学にて教育関係の研究に取り組む傍ら、地域の方たちとの連携しながら、地元学生と地元企業のよりよいマッチングを実現するための取組を行っている。
滝沢市観光協会(商工観光課長)齊藤和博 氏
 平成26年より現職。市の観光や物産に取組む。市の特産品の販路拡大やブランド品開発を視野に入れ、日々検討中。
滝沢市観光協会事務局員 主濱義幸 氏
 IPUイノベーションセンター入居企業の㈱ぴーぷると共に、チャグまるしぇ滝沢の創設時から携わり、滝沢の特産品販路拡大や新たな特産品の開発に従事。また、チャグチャグ馬コなどの観光イベント周知拡大、観光PRに注力している。

 パネルディスカッションは、ヤフー㈱佐竹正範氏の司会進行により、滝沢の魅力や不足点・改善点について意見交換するところから始まりました。パネリストの方たちからは、
  • ものづくりと農業の所得格差を解決するのがITかもしれない。
  • もはや地域にこだわらない時代かも知れない。「個人×個人」の繋がりがネット時代のキーワードではないか。
  • これからは地域資源と世界が繋がり、滝沢ファンをつくることが大切。
  • シンボリックな地域資源をユニークに打ち出さないと、他地域との差別化にはならない。
  • メディアで取り上げられるための工夫が必要。
  • 学園都市という点をもっとアピールしたらよい。
  • 地元住民こそ地元ツアーに参加して、滝沢市の魅力を発信したらいい。
  • 滝沢市に住んで良かった、といわれるような街づくりをしたい。
  • 住民主体で行政がサポートするようなコンテンツ作りが望ましい。
  • など活発な意見が相次ぎました。

     全体を通して、地方都市が首都圏と対等な関係になる鍵はIT活用である、ITは時間・空間・距離の壁を超えるもの、地方創生の鍵、としつつも最も大切なものは「人と人との繋がり」という共通認識ができました。異世代間の交流が期待できる街づくり、データベースマーケティングで地域のファンづくり、等の言葉が印象的なセミナーでした。当日の配布資料をご希望の方は、以下にお問合せください。

    【この記事に関するお問合せ】
      教育推進機構(キャリア教育担当)特任准教授 遠藤雅子
       E-mail:endom(@)iwate-u.ac.jp