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試行PBL科目「北上市の課題」発表会 終了

 火曜日の「キャリアを考える」(時間割コード:0046)では、北上市の課題について、グループで検討を重ねてきました。去る1月27日に、授業内で発表会を行い、北上市役所商工部から3名の職員の方が参加され、最後に高橋利明工業振興課長より、ご講評をいただきました。
 学生が選択した課題は、以下のとおりです。

1.不良品の発生率の減少(精密機械器具製造業)写真1
2.仕事はあるが、人材が不足し受注を抑制している。(総合工事業)写真2
3.年層の人材育成・有資格者の育成(総合工事業)写真3
4.ハイブリッドや電気自動車の普及によりガソリン使用量が減少傾向。ガソリン以外の売上カバーするには。(その他小売業:SS)写真4
5.大手小売店と競争していくため、営業活動の強化と受注を拡大。(その他小売業:スポーツ用品)写真5
6.定員に対して入園児が少ない。預かり保育の充実。(幼稚園)写真6
7.スキー場の利用者拡大、季節を問わず集客したい、若者の利用を増やしたい。(市役所商業観光課)写真7
8.「夏のわんぱく自然教室」企画運営(市役所農林企画課)写真8

 PBL(Project-Based Learning)とは、プロジェクトの発想に基づく学習です。ややもすると課題に重きを置いて考えがちですが、プロジェクト(=目的を決め、計画を立て、振り返りながらゴールに向かう)ための一連の、体験的な活動の、プロセスに意味があります。事前準備と事後(=振り返り)にも時間をかけるべきであり、評価の方法が問われます。何よりも、主体的学びを促すには、教員が「脇役」に徹することが必要です。
 プロジェクト学習では、学んだ知識を主体的につなげ展開させる力を育成します。今回は、学内リソース(図書館、インターネット、教職員からの情報)の活用と、手作りの模造紙を使っての発表にこだわりました。全員で協力しあい、和気藹々と会話しながら発表に向けて準備する姿には、昨今指摘される“若者のコミュニケーション不足”は感じられませんでした。この日に至るまで、異学部の学生が時間調整をして準備を進めるのは大変だったと思いますが、この経験は今後の学生生活の様々な局面で生かせると思います。北上市役所の皆様には、「学生の視点からの提案には新鮮なものがある」等のご感想をいただきました。工業振興課はじめ市役所の皆様には大変お世話になりまして、ありがとうございました。

【この授業に関する問合せ】教育推進機構 COC事業担当 特任准教授 遠藤雅子
     E-mail:endom(@)iwate-u.ac.jp